今、旬なワールドサッカーや以前の東京オリンピック、いや、毎日報道されるプロ野球などを観ていて思うのは、人間って変な生き物だね、ってことだ。別に水を差すつもりはないが。
なんだかめんどくさいルールという縛りを付けて、ちょこまかと競い合う。その意味とは何だろうって、子供のころから考えている。他の動物とか虫の世界にはないものだ。私がこのようにとらえるのは、私の住む田舎には、そのようなチームを養うような経済力がなく、特定の競技への馴染みなんてなかったからかも知れない。
国家対抗、県対抗、県内試合、地区大会、学校対抗、学内対抗。スポーツの相手はいろいろだ。実際に戦争を起こして人死にを出さずに競い合う、なんとも理想的で社会的に高度な競い方、なんて思えない。だって、あんなにおとなしい人が、ひいきのチームを熱狂的に応援するのだから。やはり社会的に鬱積させられたものを吐き出す、言ってみれば動物的な、つまり野蛮な側面を見ている気がする。まあ、eスポーツや〇〇レースもだいたい同じかな。
まだ、自分が競い合っているのならわかるけど、他人が戦っているのを「観て」どうこう、って言うのもあまりわからない。小説などを読み、主人公に自分を重ねるようなものだろうか。勝っても負けても明日は変わらない。
ニュースのインタビューで、他国の応援者に話を聞くと、相当抑圧された日常を吐き出すがごとく熱狂しているシーンをよく見かける。スポーツで悪政の憂さ晴らしになるのなら為政者にとって反対する理由はない。多少金はかかるけど。現に今も、軍事費拡大をするために増税の画策が進んでいるし。
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